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2022年2月19日 (土)

The Complete Epic Albums Collection(2022: Music On CD)

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Npp2

2012年にLegacy Recordingsからリリースされた、Cheap TrickのEpic在籍時のオリジナル・アルバム13枚(「at Budokan」「Budokan  2」を除く)をパッケージしたボックス・セット「The Complete Epic Albums Collection」が、先月Music On CDより再発されました。

内容は2012年バージョンとほぼ同じでした。各アルバムはCDを裸でしまう簡易な紙ジャケット。「In Color」 「At Budokan:Complete Concert」 「Dream Police」の3枚のみ見開きジャケットになっています。「One On One」 「Standing On The Edge」 「The Doctor」 「Lap Of Luxury」 「Busted」の5枚は、2012年のオリジナル版用にリマスターされていますが、今回新たなリマスター処理はなし。つまりは13枚全て同じ音源ということです。

違いとしてはパッケージ仕様で、各CDのジャケットの紙の厚みが薄くなることにより、箱もスリムになりました(幅約6.5cm→約4.5cm) また、各アルバムのデータ、写真がまとめられているブックレットの画質がオリジナル版よりかなり鮮明になっています。

このボックス・セットの目玉は、未だサブスク、ダウンロード音源のみでしかリリースされていない「Next Position Please」(1983)の"オーソライズド・バージョン"です。 

Npp_2022

Next Position Plese - authorized version

1.Can't Take It
2.Borderline
3.I Don't Love Here Anymore
4.Next Position Please
5.Younger Girls.
6.Don't Make Our Love A Crime
7.3-D
8.You Talk Too Much
9.Y.O.Y.O.Y
10.Won't Take No For An Answer
11.Heaven's Falling
12.Invaders Of The Heart
13.Twisted Heart
14.Don't Hit Me With Love
15.You Say Jump
16.Dancing The Night Away

 

その名の通り、メンバーが認めた内容で再編集された決定版の「Next Position Please」オリジナル・バージョンの曲順を大幅に入れ替え。オリジナルには収録されていなかった"Twisted Heart" と"Don't Hit Me With Love"を追加し、最後に"You Say Jump"と"Dancing The Night Away"を収録しています。

"Twisted Heart"と"Don't Hit With Me Love"は、当初アルバムに収録予定だったもののレーベルの判断で外された曲。代わりにレーベルが要請してシングル向けにレコーディングしたのが"You Say Jump"と"Dancing The Night Away"(レーベルがリクエストしたMotorsのカヴァー)です。

"You Say Jump"と"Dancing The Night Away"はバンドのメンバーも、プロデューサーのトッド・ラングレンも気に入っておらず、"Dancing The Night Away"のクレジットはプロデュースがイアン・テイラーとCheap Trick、ミキシングがイアン・テイラーになっています。"I Want You To Want Me"の焼き直しのような曲調の"You Say Jump"は、クレジット上はプロデュースはトッドですが、実際はこの曲もイアン・テイラーがプロデュースしているとのこと(※「トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代」(P-Vine Books)より)

本来収録されるべき2曲を本編に収録して、レーベルの押し付けで収録した2曲をボーナス・トラック的に加えた納得の内容になっています。「Next Position Please」のレコーディングは、バンドとトッドの長きにわたる信頼、友人関係もあり非常に良好な状況で行われただけに、Cheap Trickのメンバーとしては本来あるべき内容で再リリースしたい気持ちが強かったのではないかと想像できます。

未だ、この"オーソライズド・バージョン"がフィジカルで単独でリリースされていないのは残念ではありますが、こうしてCDという形でバンド史上に残る傑作が残されたことを改めて有難く感じました。

 

☆Chap Trick - I Can't Take It(video)

 

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