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2020年11月 2日 (月)

Out To Get You! - Live 1977

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LP 1
Side A :
1. Hello There
2. Come On, Come On
3. Oh Candy
4. Speak Now Or Forever Hold Your Peace
5. Elo Kiddies
6. Hot Love
7. Southern Girls

Side B:
1. Cry, Cry
2. Big Eyes
3. High Roller
4. He’s A Whore
5. Daddy Should Have Stayed In High School

LP 2
Side A:
1. Can’t Hold On
2. Clock Strikes Ten
3. Loser
4. Taxman, Mr. Thief

Side B:
1. Ain’t That A Shame
2. Oh Caroline
3. Oh Boy
4. You’re All Talk
5. Auf Wiedersehen
6. Goodnight




「1977年に録音されたCheap Trickの良い音源は決して多くないけれど、ここには良い演奏がぎっしり詰まってる。僕は『Out To Get Yo u! Live 1977』の全曲を支持するよ」バン・E・カルロス

1977年の2月に1stアルバム「Cheap Trick」をリリースした翌月、Cheap TrickはThe Runawaysのオープニング・アクトとして17日間のツアーを周りました。このツアーは、カリフォルニア州のL.A.シビック・センター、ハリウッドのStarwoodという大会場も満員にする成功を収めました。1stアルバムの時と同様、ツアーと並行してアルバムのレコーディングを行ったCheap Trickは、同4月に2ndアルバムのためのベーシック・トラック録音と、ヴォーカルのオーバーダビングを実施。その後ツアーに戻るにあたり、2週間歌わず喉を休めていたロビンのコンディションを整えるために、バンド自らハリウッドのWhiskey a Go Goにショウをブッキングしました。当初予定していた6/3(金)、6/4(土)の昼夜2公演に、翌5日(日)の夜公演も追加されバンドは3日間で計5回のライブを敢行したのです。

今年のレコード・ストア・デイ限定アイテム「Out To Get You! Live 1977」は、そのWhiskeyでのライブの初日と2日め(それぞれ昼夜2公演)のベストテイクを収録したライブアルバムです。バン・E曰く、ライブ録音を提案したのはCBSの誰か、確かトム・ウォーマンだったとのこと。 Whiskeyでのライブ音源は、過去に「Sex,America,Cheap Trick」(1996)、「The Epic Archive vol.1」(2015)に収録されましたが、それらは全て6/4の音源であり、また「Out To Get You! Live」の収録曲と被っているのは"You're All Talk"と"Goodnight Now"のみ。他は全て初出音源になります。

「Sex,America,Cheap Trick」のライナーノーツでのロビンの、また「The Epic Archive vol.1」のライナーノーツでのバン・Eのコメントによれば、最初に見付かったのは6/4に録音された10〜12曲のマルチトラックのテープで、その後4公演中の6/3の初回を除く3つの公演のモニターボードの音源が見付かったとのこと。これまでオフィシャルでリリースされた曲は全て6/4の音源でしたが「Out To Get You! Live 1977」には4公演全ての音源が使用されています。

ソニーの貯蔵室に保管されていたオリジナルの16トラック、1/2インチマスターテープをイギリス・ロンドンでガイ・マッシーがリマスター。 若き日のCheap Trickの演奏が素晴らしく臨場感、迫力のある音で迫ってきます。4公演の音源を合わせたアルバムではありますが、編集、マスタリングが絶妙でまるで1本のライブを聴いているよう。前述したように、このライブを録音した1977年6月はアルバム「In Color」の制作真っ最中であり、同アルバムに収録される曲や、3rd「Heaven Tonight」に収録されることになる曲が、アルバム・バージョンと異なる歌詞、アレンジで。また後にライブで定番化するのと違うアレンジで(例えば"Auf Wiedersehen"でのイントロのトムのベース・ソロが無かったり)演奏されているのが聴きどころのひとつです。

ロビンの"Come On!"というド迫力のシャウトが聴けるオープニングの"Hello There"で一気に胸掴まされ、ラストの"Goodnight"まで途切れないハイテンション、ハイエナジーの演奏に、最後まで全く飽きさせられることはありません。「at Budokan」で大スターになる前夜のCheap Trickの姿を捉えた「Out To Get You Live! 1977」は、新たなバンドのベストライブ作品といって良いでしょう。


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