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2020年7月13日 (月)

On Top Of The World - 1978 Live Broadcast(LP)

On_top_of-the_world

Side A
1.Hello There
2.Come On Come On
3.Stiff Competition
4.On Top Of The World

Side B
5.Guitar Solo
6.Big Eyes
7.Ain't That A Shame
8.Southern Girls

Side C
9.Need Your Love
10.I Want You To Want Me
11.California Man

Side D
12.Surrender
13.Goodnight
14.Heaven Tonight
15.Auf Wiedersehen
16.Clock Strikes Ten


2014年にイギリスのレーベル「Back On Black」よりリリースされた2枚組LPレコードです。

1978年12月8日、アメリカのニュージャージー州Capital Theaterで行われたライブの音源は、元々ラジオ放送用に収録されたものであり、昔から様々なタイトルでブートレッグ音源も出回っていました。2014年には「On Top Of The World」のタイトルでイギリスのレーベルSmokin'よりCDがリリースされ、このアルバムは2016年リリースのライブCDを3種類パッケージングした「Transmission Impossible」にも含まれました。現在ではデジタル配信、サブスクでも聴くことができます。

1978年の12月というと、「at Budokan」が全米で大ヒットを記録しまさにスターの座に登り詰めた時期。当然ながらバンドの演奏、会場の盛り上がりのテンションは凄いものがあるのですが、「at Budokan」と比較すると演奏、パフォーマンスの質がかなり異なることに気付きます。

勿論「at Budokan」のトレードマークになっている女の子達の喚声がないというだけで音の感触はがらっと変わりますが、日本武道館という場の空気、ファンのリアクションと一体となってCheap Trickサウンドのスタンダードを作り上げた、といった趣の「at Budokan」と比較すると、このLPでは大観衆をリードしてどんどん場の熱気を高めていくような、バンドの成長ぶり、貫禄が伺えるのです。

演奏のシャープさと疾走感は、Cheap Trickのライブ史上において恐らくこの頃が随一でしょう。そして、録音に着目すると未加工の音の荒々しさが際立っています。これらは特にディスク1のA面に顕著に表れていて、"On Top Of The World"では勢いあまって歌い出しを間違えるロビンのヴォーカルもきっちり残されていたりするのですが、当時のCheap Trickのライブバンドとしての凄みが存分に楽しめます。リックのギター・ソロ(ディスク1のB面1曲目)が聴けるのもこの時期ならでは。「ジミー・ペイジと同じくらいカッコいいだろ!」と叫びながらギターを豪快に弾きまくるリック。ギター・ソロから間髪入れず"Big Eyes"に突入する展開がまたスリリングです。

1970年代後半のCheap Trickのライブ・パフォーマンスを真空パックしたような「On Top Of The World - 1978 Live Broadcast」は、彼らがトップ・バンドになるべくしてなったのだと改めて実感させる、非常に濃密でエネルギーに満ちた音の記録といえます。
☆Cheap Trick - Auf Wiedersehen - 12/8/1978 - Capitol Theatre (Official)

 

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