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2019年10月11日 (金)

【アルバム紹介】Tom Peterson's Another Language

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side-A
1.Lose Your Mind
2.All I Need
3.My Car

side-B
4.Living In Another World
5.Rainy Day

Produced & Arranged by Tom Peterson
Engeneered,Mixed & Production Assistance by Jeffers M.Dodge
All Songs Written by Tom & Dagmar Peterson

 

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1984年にリリースされた「Tom Peterson's Another Language」は、トム・ピーターソンがリーダーを務めたバンドによる唯一のアルバム。現在まで1度も再発されたことがなく、当時リリースされたLPレコードが唯一のアイテムです。

トム(Ba,G,vo)、トムの奥様ダグマー(vo)、1970年代初期にトム、リック・ニールセンとNew Nazzで活動を共にしたトム・ムーニー(dr)、ジェフリー・ローリングス(gt)という4人からなるバンドは、エニグマ・レコードと短期間の契約を結びました。(レコーディング・クレジットにはウォルター・イーガンやフィル・シーモアと仕事をしたドラマー・リー・キックスの名前もある)当時ハード・ロック、オルタナティブ、ニュー・ウェーブ系と幅広いジャンルのアーティストを抱えていたエニグマ・レコードは、オルタナティブ、カレッジ・ロック系ロックを好むトムにとっては願ってもないレーベルだったのではないでしょうか?

果たして「Tom Peterson's Another Language」の音楽性も、Cheap Trickとは全く方向性が異なるものでした。アルバム・ジャケットのデザインにもはっきり表れているように、収録曲は全てダグマーのキュートなヴォーカルをフィーチュアしたロック/ポップ・チューン。トムの特徴的なベース・サウンド。アグレッシブなギターも要所で聴け、また"All I Need"や"My Car"ではトムのヴォーカルも聴けます。ダグマーのやや線が細い声を活かすため楽器のアレンジはメリハリが効いており、パートによってハード・ロックとポップ・ロックを行き来しながら、全体的にはBlondieやHuman Leagueといったグループを時に連想させるニュー・ウェーブ風ロックに仕上がっています。

私、これまで昔お友達にコピーしてもらったカセット・テープしか所有していなかったのですが、最近レコードを入手して改めてじっくり聴いてみたらこれがなかなか楽しい!ここが凄いというインパクトはないですし、キャッチーさという点でもいまいちなのですが、きらびやかなニュー・ウェーブ・サウンドを基調としつつ、エッジの効いたバンド・サウンドも活かされた楽曲が揃っており、曲調のバラエティも豊かです。1984年というと、Cheap Trickもセールス面で苦戦して音楽シーンで注目度が低かった時期であり、この「Tom Peterson's Another Language」も話題にならず失敗作の烙印を押されてしまうのですが、時代の空気を取り込みながらメンバーの個性もしっかり発揮した意欲作と言えるでしょう。

 

☆Lose Your Mind

 

 

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