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2019年8月27日 (火)

【名曲カタログ・61】Baby Loves To Rock

☆Baby Loves To Rock - Live NYC 1981

プロデューサーにジョージ・マーティンを迎え、1980年の2月から3月にかけて、カリブ海のモンセラト島のAir Studioでレコーディング・セッションを、その後ロンドンのAir's Sister's Studioでヴォーカルのレコーディングとオーバーダビングを行い(エンジニアはジェフ・エメリック)完成したアルバム「All Shook Up」

メンバーのフェイバリットの1枚として知られるこのアルバムですが 非常に難しい、バンド内が不安定な状況で製作されたアルバムとして知られています。最大のネックだったのは、当時バンドへの自身のクリエイティブ面での制限に大きな不満を感じ、妻ダグマーの励ましもありソロ活動を計画していたトム・ピーターソン。

「マディソンで我々がプリ・プロダクションをした際、トムが姿を現さなかったのでメンバー3人とローディがベースを弾いたんだ」(バン・E)


メンバーが皆家族をモンセラト島に呼んでいたにも関わらず、ダグマーは(当時住んでいたと思われる)カリフォルニアに残っていました。「トムはモンセラトでの大半の時間をダグマーと電話して過ごしていたよ」(リック)

緊張状態で行われたモンセラト島でのレコーディングの後、ロンドンでの最後の数週間のスタジオ作業は遂にトムが不参加のまま終えることになりました。

最近、再びライブでのセットリストに加えられることが多くなった"Baby Loves To Rock"は、リックが「へヴィなギター・サウンドを持った正統派の50'sロック」と表する「All Shook Up」アルバムの中でも特にストレートなロック・チューン。

エディ・コクランを彷彿とさせる楽曲構造に「レコーディングで6本は使った」(リック)というギター、ジョージ・マーティンならではの重厚なアレンジが加わりCheap Trickならではのスタイルに仕上がっています。ロビンの迫力ある歌唱、パワフルなバン・Eのドラミングも圧倒的。ギター・ソロでリックはクラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズが開発したBベンダーという機構を搭載したテレキャスターを使用。また、実はベースもリックが全て弾いています。昨年の来日公演での演奏も記憶に新しい曲ですね!



"Baby Loves To Rock"
作詞/作曲:リック・ニールセン
収録アルバム:
All Shook Up(1980)
Sex,America,Cheap Trick(1996)



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