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2019年6月 1日 (土)

【リリース40周年記念・番外編】Dream PoliceのLPを聴こう

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前エントリーでは「Dream Police」アルバムのリリース40周年記念として、このアルバムに纏わるトリビアを集めてみました。
今、アルバムを聴かれる方はサブスク配信やCDを利用される方が大半と思いますが、この「Dream Police」に関してはリックの「コンセプチュアル」という言葉にも表れているように、Cheap Trickのカタログの中でも特にアーティスティックで細部に亘り拘りを感じさせるアルバムといえます。そんな聴覚、視覚の両面に訴える"Cheap Trickならではのアート"が堪能できるのが、今日ご紹介する「Dream Police」の日本盤レコードです。Cheap Trickのレコードの世界を探ってみましょう!



(1)ジャケットを眺める
1stアルバム以来、メンバー全員が表ジャケットに登場。白の警官のコスチュームに身を包んだ(今でいうコスプレ)4人がカッコいい!未だ謎ですが、リックがマネキンを電ノコで切り落としているのは何なんでしょうね??リックは「『Dream Police』はある意味コンセプトアルバムといえるね。特にジャケットと内ジャケット、曲の幾つかだ。このアルバムは、"脳"と"脳波"に特化したアルバムなんだ」と語っています。アルバムのジャケット、スリーブ写真は、シカゴ出身のデザイナー/写真家のリード・マイルズ撮影の写真を、デザイナーのポーラ・シェアとステイーヴ・デッソウ(詳細不明)がデザインしたものです。

 

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(2)帯を読む
日本版のレコード、CDといえば帯!「「Dream Police」には2大特典(①ピクチャー・シート(渋谷陽一の"ロック講座"と未発表曲"Oh Boy"収録) ②超大型カラーポスター(先着10万名))のお知らせ。そして、ファンには有名な米クリーム誌の"チープトリックが80年代のビートルズであることを確信する"の言葉が。これだけでもかなりのインパクトですが更に"超個性・超音楽性・超社会性 今や世界のグローバル・スーパーヒーロー・チープ・トリック"と。如何に当時のCheap Trickが期待されていたバンドか分かりますね!

 

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(3)裏ジャケットを眺める
こちらが表でも全然問題なかったのではないかと思える素晴らしいデザイン。メンバーのポーズがいちいちカッコいい!曲目、アルバムのデータ、クレジットのロゴ(フォントはtrixieplain)の文字の配置のバランスも絶妙です。

 

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当時の女性ファンの多くは、この横たわったロビンを見てウットリしたと想像する。

 

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(4)ジャケットを開いて眺める
"Dream Police"のプロモーション・ビデオでもお馴染みのポリス・ルックの4人の隣に、各々ステージ衣装を着た4人が並び、それを椅子に座った4人が見ているという面白いゲートフォールドの写真。これぞCheap Trickならではという、メンバーのキャラクター性を存分に活かしたデザインといえます。

 

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(5)ブックレットを出して眺める
"Dream Police"のバッヂを前にかざす4人のショット。ブックレットでもしっかりアルバムのコンセプトを主張。ここでも電ノコを手に持ち、指は漫画・まことちゃんの"サバラ"の型(?)をしているリック。よく見ると、バン・Eの腰に下がっているのはサーベル…?

 

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(6)歌詞カードを読む
ブックレットの裏面。Cheap Trickの日本盤のアルバムの歌詞は、日本での聞き取りによるものが多いですが「Dream Police」にはオリジナル(アメリカ)版にも歌詞が載っています。後ほどレコードを聴く時に歌詞を見ながら一緒に歌いましょう。


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(7)解説を読む
日本盤LPの解説は音楽評論家の平山雄一さんによるもの。平山さんがCheap Trickの解説を書かれたのは「Dream Police」だけではないかと記憶しています。最初にリリースされたバージョンの日本版の「Dream Police」のCDにも平山さんのオリジナルの解説がそのまま転載されていました。締めの「80年代のポップは、チープ・トリックで開けゴマ!」の一文がインパクトがあって忘れられません。

 

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(8)対訳を読む
歌詞対訳は武内邦愛さんによるもの。レコードを聴きながらじっくり読みましょう。

 

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(9)ピクチャー・シートを見る
日本盤レコードを聴くべき最大のポイントの一つが、この初回版のみに封入されていた限定ピクチャー・ディスク(EP)
アメリカの写真家レン・カルトマン撮影によるメンバー・ショットが表面に、裏面に4人のサインが印刷された美しく、凝ったデザインになっています。


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(10)ピクチャー・シートを聴く
ピクチャ―・シートには「渋谷陽一のロック講座(3分51秒)」と「未発表曲オー・ボーイ(インストゥルメンタル)(3分7秒)」という2トラックが収録されています。"この時点で渋谷氏は「ドリーム・ポリス」を視聴していません"と表面に記載されており、渋谷さんは「Dream Police」アルバムに関しては言及せず、Cheap Trickの音楽性について語り、続く"オー・ボーイ"を紹介して終わる内容になっています。当然ながら、渋谷さんの声が若い!「暇な人は、(オー・ボーイに)『あ~』とかメロディをつけてみるといいかもしれませんね」なんて適当なことを言ってますが(笑)この時は、渋谷さんもこの曲にヴォーカル入りバージョンが存在するなんて思いもよらなかったでしょうね!

 

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(11)レコードを聴く
さて、準備ができたらいよいよ「Dream Police」をプレイヤーにセット!レコードで聴くと、改めてこのアルバムの構成の秀逸さに気付かされます。A面はアルバム・タイトル曲から"Gonna Raise Hell"まで。B面は"I'll Be With You Tonight"から"Need Your Love"まで。各々ポップで快活なロック・チューンで始まり、長尺の、重厚で緊張感のある曲で終わるという構成。Cheap Trick随一のバラエティに富んだ楽曲を収録ながら、全体を通して一貫した流れを持っている、未だ輝きを失わない名盤です。

 

 

☆Cheap Trick - Voices

 

 

 

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コメント

いつも情報ありがとうございます。私もアナログ大好きです。先日、HMVのイベントで野中さんのお話を伺いました。この付録の渋谷さんのピクチャーシートを企画したのももちろん野中さんだそうです。当時、あまりにも女の子のファンが増えてアイドル的な要素ばかりがクローズアップしてしまっていたので、敢えて日本にCTの音を紹介した渋谷さんにお願いしてDJを入れてもらったそうです。私は渋谷さんの番組でCTを知り好きになったので、このお話を伺ってすごく嬉しかったです。当時はROで渋谷さんも松村さんも推してくれてました。

投稿: みー | 2019年6月 3日 (月) 12時40分

みーさん、貴重な情報有り難うございます。そうだったんですか!Cheap Trickを最初に雑誌で取り上げて推してくれたのは渋谷さんでしたものね。野中さんがバランスを良く考えてプロモーションしてくれたことによって、Cheap Trickが幅広いロックファンに受け入れられて日本であれだけ支持を得る土壌ができたのでしょうね

投稿: Kyota@管理人 | 2019年6月 4日 (火) 00時18分

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