« 【名曲カタログ・54】That '70s Song | トップページ | 「名曲カタログ」更新記録 »

2018年7月 8日 (日)

【名曲カタログ・55】Y.O.Y.O.Y.

◆来日公演まであと95日◆

<お知らせ>
名曲カタログは、このエントリーをもって一時更新をお休みさせて頂きます。8月最終週から再びスタート予定です。

Cheap Trickがアルバム「Lap Of Luxury」、そして"The Flame"の大ヒットで再びシーンにおけるメジャーな存在に返り咲いたのは、オリジナル・メンバーで復活というインパクトもさることながら、レコーディング・バンドとしての音楽性をAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)的方向に大きく振り切ったことが大きかったと思います。

もちろん、メンバーは妥協しつつレーベルの意向を受け入れた訳ですし、ライヴ・アーティストとしては、エンターテインメント性の高いラウドなハードロック・バンドとしての姿勢を崩さなかったのですが、成功の要因はそれまでより時代の流行に接近したメロディアスでコマーシャルな楽曲にありました。

「Lap Of Luxry」以前のアルバムでも、エピックはバンドのレコーディングに介入し外部ライターや外部ライターによる楽曲を押し付けてきましたが、その多くが行き当たりばったり的な、Cheap Trickの音楽の本質を理解していないものだったといえます。「Next Position Please」における"Dancing The Night Away"のシングル・カット。また、メンバーが同アルバムのエンジニアのクリス・アンダーセンと何の気なしにレコーディングした"Yardbirdsのメドレー"をレーベルがアルバム収録しようとしたエピソードなどは、その最たるものだといってよいでしょう。

1970年代から、多くのバラードの名曲を書いてきたCheap Trickですが、「Lap Of Luxury」以前は、レーベルがバラード(AOR的側面)をさほどプッシュする意図がなかったことは「Next Position Please」収録のこの曲がシングルカットされなかったことにも表れています。同アルバムのツアーから、現在に至るまでライブで殆んどプレイされたことがない美しいバラード。リックの天才的なメロディ・センス。ロビンの甘く、エモーショナルな歌声。「『Next Position Please』には、どんなベストアルバムに収録されてもおかしくない名曲が詰まっている」という、ロビンの言葉を証明するような隠れた傑作です。



"Y.O.Y.O.Y."
作詞/作曲:リック・ニールセン
プロデュース:トッド・ラングレン


- 収録アルバム -
Next Position Please(1983)

|

« 【名曲カタログ・54】That '70s Song | トップページ | 「名曲カタログ」更新記録 »

名曲カタログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1037677/73819629

この記事へのトラックバック一覧です: 【名曲カタログ・55】Y.O.Y.O.Y.:

« 【名曲カタログ・54】That '70s Song | トップページ | 「名曲カタログ」更新記録 »