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2018年7月 5日 (木)

【名曲カタログ・52】Everybody Knows

◆来日公演まであと98日◆

紆余曲折ありながら、時代と音楽シーンの流行の移り変わりにも負けずCheap Trickが現在まで生き抜いてこれた大きな理由の一つが、絶えずツアーを続けるライブ・バンドとしてのスタンスを変えなかったことでしょう。

レコーディング・アーティストとのバランスという点で考えると、特にエピック時代、レーベルから推された楽曲、プロデューサーを使ってレコーディング作品が実際のライブの音と乖離しても、優れた演奏力とアレンジ力でライブではしっかり折り合いをつける。このバランス力が、40年以上に亘るキャリアを支えてきました。

これまでのアルバムで、Cheap Trickが4ピースのバンド・サウンドから大きく逸脱し、メンバーとプロデューサーが意図して"レコーディング音源としてのレコーディング音源"を練り上げた1枚が「The Latest」ではないかと思います。

「The Latest」は1曲目の"Sleep Forever"で、他のCheap Trickのアルバムとは性格が異なることをいきなり宣言していますが、アルバム後半には特にこのアルバムならではのサウンドを持った曲が多いです。"Everybody Knows"もその1曲。キーボードで作られた音の壁、ストリングス、エコーが深めにかけられたロビンのヴォーカルと多声コーラス。Beatles的、1960年代風味のアレンジが施されたドラマティックな名曲です。

ソングライターとしてCheap Trickのメンバーとともにクレジットされているのが、プロデューサー、プレイヤー、ソングライターのパトリック・レナード。1980年代にマドンナのプロデューサー、コラボレーターとして名を挙げ、その後も数々の大物アーティストと仕事をし、映画音楽でも有名なパトリックですが、"Everybody Knows"では彼のもつセンスがしっかりCheap Trickのセンスと溶け合って、素晴らしい結果を生んでいると思います。パトリックがプロデュースし、ソングライティングにも関わったジュリアン・レノンの「Mr.Jordan」(1989)等と聴き比べてみると、近い音の世界観を感じます



"Everybody Knows"
作詞/作曲:ロビン・ザンダー、トム・ピーターソン、リック・ニールセン、バン・E・カルロス、パトリック・レナード
プロデュース:Cheap Trick、ジュリアン・レイモンド、ハワード・ウィリング


- 収録アルバム -
The Latest(2009)

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