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2018年6月26日 (火)

【名曲カタログ・43】It's Up To You

◆来日公演まであと107日◆

「"The Doctor"とは、聴く度に気分を良くしてくれる、脳内で演奏される精神的な音楽の現象なんだ。音楽のお医者さんのことなんだよ」リック・ニールセン

前作「Standing On The Edge」でジャック・ダグラスの仕事を引き継ぎ、ミックスを担当したトニー・プラットをプロデューサーに迎えて製作された9枚目のアルバム「The Doctor」(1986)

Cheap Trickの失敗作というと真っ先に名前の挙がることの多い本作ですが、私的にはこのアルバム駄作だと思ったこと一度もないのです。初めて買った「Lap Of Luxury」をかなり聴きこんだ後、次は1つ前のアルバムを聴いてみようと「The Doctor」を近所の本屋さん(私の地元では何と本屋でCheap TrickのCDが売っていました)で購入。

もう30年も前の事なのに、「The Doctor」のCDを初めてラジカセで聴いた時。1曲目の"It's Up To You"のイントロのカッコよさに震えがくるような感動を覚えたことを鮮明に覚えています。

当時のCheap Trickのアメリカの音楽シーンでのステイタス、「The Doctor」のチャート・アクション、レーベルとの関係、トム・ピーターソンとジョン・ブラントの個性の違い…等々、実情を知ったのはずっと後になってからでした。洋楽を聴き始めたばかりで、何を聴いても新鮮に感じた頃でしたし、唯一の情報源だった大森庸雄さんのあの一点の曇りもなくバンドを称えたライナーノーツ(今でもこのライナーノーツ好きです)を読んで、まさか全く売れなかったアルバムとは思いもよりませんでした。

「The Doctor」のオープニング・トラック"It's Up To You"は、Cheap Trickの持つ強靭なポジティヴィティを象徴する1曲と思います。キャリアのある意味底辺にいた時期に「全ては君自身にかかってるんだよ」と力強く歌える凄さ。"君"とはリスナーに向けているのと同時に、メンバー自身のことでもあるのでしょう。ファンの背中を押し、同時に自分自身を鼓舞しているロックチューンなのだと思います。

YouTubeに「The Doctor」ツアーでの貴重なライヴ映像がアップされています。1986年11月にデトロイトで行われた公演の模様。"It's Up To You"は1曲目で登場します。リックのギター・ソロから、間髪入れず曲のイントロに突入する劇的なアレンジがカッコいい!この時のサポート・キーボーディストはマジック・クリスチャンです。





"It's Up To You"
作詞/作曲:リック・ニールセン、ロビン・ザンダー
プロデュース:トニー・プラット


- 収録アルバム -
The Doctor(1986)

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