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2018年6月13日 (水)

【名曲カタログ・30】Sick Man Of Europe

◆来日公演まであと120日◆

下積み時代の前身バンドの名前を曲のタイトルにしたバンドはCheap Trickくらいではないでしょうか?"Sick Man Of Europe"はアルバム「The Latest」(2009)の収録曲。プロモーション・ビデオも作成されました。

1970年代初期にリック、トム・ピーターソンと、Nazzのメンバーだったロバート"ストゥーキー"アントニ、トム・ムーニーの4人で活動していたバンドNew Nazzは、短い活動期間ののち解散。1972年の5月にストゥーキーがリックを誘い再びバンドを結成します。スタジオ・ミュージシャンを雇い"Bean"(2016年にストゥーキーがソロ名義でこの曲の配信音源をリリース。ブートレッグでは"He Was"のタイトルで流通)" "I'm A Surprise"(ブートレッグでは"Ready I Am"のタイトルで流通) "Ain't Got You"というリックのオリジナル曲3曲をレコーディングしますが、結局このバンドでは契約を得ることはできませんでした。

同年8月にヨーロッパから戻ったトム・ピーターソンが2人に合流。バンド名がSick Man Of Europeと名付けられ、コロムビア・レーベルのオーディションを受けますが、やはり契約まで至らず。翌月にはバン・E・カルロスがバンドに加入し、Cheap Trickの原型が出来上がります。

"Sick Man Of Europe"は、アルバム「The Latest」のために書かれた曲ですが、タイトル通り1970年代のオマージュ、ユーモアが込められており、上記のCheap Trick以前のバンドの歴史を知っておくとより楽しめると思います。歌詞に出てくる''This ain't the nazz"のnazzは、当然Sick Man Of Europeの前身バンドに掛けたもの。続く歌詞の一節"self preservation"は、心理学用語で"自己保存"という意味だそうですが、生命を保存するのと同時に発展させるという意味合いもあります。Nazzの個性を保持しつつ、バンドを前に進ませるという意味を込めているのだと思います。

ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスと全てが一丸となってたたみかけるアグレッシヴなサウンドが圧倒的な、2000年代のCheap Trickを代表するハードロックの名曲といえるでしょう。


"Sick Man Of Europe"

作詞/作曲:ジュリアン・レイモンド、ロビン・ザンダー、リック・ニールセン、
トム・ピーターソン、バン・E・カルロス
プロデュース:ジュリアン・レイモンド、ハワード・ウィリング、Cheap Trick

- 収録アルバム -
The Latest(2009)

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