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2018年5月20日 (日)

【名曲カタログ・6】I Can't Take It

◆来日公演まであと144日◆

最新ベスト・アルバム「Greatest Hits - Japanese Single Collection」は、"日本でリリースされたシングル曲のコンピレーション"という性格上、"I Can't Take It"が収録されていません。このロビン作曲の名曲が日本ではシングルカットされなかったという事に改めて驚かされました。

ロイ・トーマス・ベイカーを迎えて製作した「One On One」(1982)は、ハードなサウンドとポップなメロディを備えたCheap Trickならではの魅力を備えたアルバムでした。"If You Want My Love" "She's Tight"というヒット・シングルも生みチャートでも検討しましたが、トム脱退のマイナスイメージ、音楽の流行の変化という向かい風もあり、シーンでのCheap Trickのステイタスは明らかな下降線を辿っていきました。

起死回生を図った次作「Next Position Please」(1983)の製作でプロデューサーに迎えられたのはトッド・ラングレン。Cheap Trickのメンバーとは1960年代の終わりから接点があり、互いにその才能をリスペクトし合っている友人関係ということもあり、レコーディングはスムースに進み、"I Can't Take It"を筆頭にメンバー自らが認める名曲の数々が生み出されました(「Next Position Please」のレコーディングの裏話はトッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代に詳しく書かれています)

しかし、シングルカットに値する曲がないと考えた所属レーベルは反発するメンバーをスタジオに送り返し、イアン・テイラーをプロデューサーに迎えMotorsの1977年のヒット曲""Dancing The Night Away"をレコーディングさせたのでした。

"病気になっていないのに薬を与える"当時のアメリカのEPICの荒治療がマイナスに出た最たるものが、このアルバムからのリーダー・トラックになった"Dancing The Night Away"といえるでしょう。Cheap Trickというバンドのカラーに合っておらず、アルバムのサウンドからも、当時の音楽の流行からも外れており、結果ヒット・チャートでも惨敗という残念な結果に終わりました。

珍しく、ロビン単独で書かれた"I Can't Take It"はアルバムからの2ndシングルとしてリリース(B面は"You Talk Too Much") 1980年代のセールス低迷期に生まれた、このメロディ・センスに溢れた名曲はヒットこそしなかったもののファン・フェイバリットとなり、長きに渡りライブでプレイされ続けているバンドの代表曲の1曲になっています。

"I Can't Take It"
作詞/作曲:ロビン・ザンダー
プロデュース:トッド・ラングレン

- 収録アルバム -
Next Position Please(1983)
Music For Hangovers(1999)
The Complete Epic Albums Collection(2012)
(「Next Position Please」"authorized version"を収録)

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