【名曲カタログ・5】The Flame
1987年に、オリジナル・メンバーのトム・ピーターソンが復帰。8年ぶりにオリジナル・メンバー4人の編成になったCheap Trickは、翌年にリリースしたアルバム「Lap Of Luxury」と、アルバムからのリーダー・トラック"The Flame"の大ヒットにより人気、セールス面で再び黄金期を迎えることになりました。
特に"The Flame"は本国アメリカをはじめ、カナダ、オーストラリアでもチャートのno.1を記録(日本ではオリコンで最高位63位)。メンバーが決して望んでいなかった、レーベルの外部ライターによるパワーバラードは、バンドの代表曲の1曲となり、同時にバンド史上最大の"鬼っ子"といえる1曲になったのでした。
バンドのセットリストから外れていた時期も長かったですが、近年は再びライヴの後半でプレイされることが多くなっていますね。時を経て、メンバーもこの曲のバンドの歴史における存在の大きさを客観的に見れるようになったのかもしれません。Cheap Trickファンのみならず、多くのロックファンに愛されているのも当然と思える、普遍的な美しいメロディを持った曲です。
アルバム「Lap Of Luxury」(1988)、「Busted」(1990)をプロデュースした、リッチー・ズィトーに対するメンバーの評価は決して高くないようです。私的にも、Cheap Trickの歴代のプロデューサーの中で決してフェイバリットには挙げないですが、リッチーはロビンのヴォーカルの"美しさ"を最もよく引き出した一人ではないかと考えています。
そのリッチーの手腕が発揮された1曲がこの"The Flame" 楽曲のクォリティ、バンドのアレンジ力、ロビンの歌唱力。そしてリッチーの洗練された音造りが完璧なバランスで合致して生まれた1980年代を代表する名バラードです。
"The Flame"
作詞/作曲:ボブ・ミッチェル/ボブ・グレアム
プロデュース(オリジナル・スタジオ・バージョン):リッチー・ズィトー
チャート最高位:1位(Billboard Hot 100)
- 収録アルバム -
Lap Of Luxury(1988)
Silver(2000)
The Greatest Hits(1991)
Greatest Hits - Japanese Single Collection
他、多数
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