【名曲カタログ・12】On Top Of The World
◆来日公演まであと138日◆
Cheap Trickのベストアルバムとして挙げられることも多い3rdアルバム「Heaven Tonight」は、"Surrender"を筆頭に名曲の宝庫ですが、"On Top Of The World"もCheap Trickの真骨頂といえるハードさとポップさが噛み合った1970年代のバンドを代表する1曲と言ってよいでしょう。
この曲は、是非上に貼ったライヴ映像を見て頂きたいです
1979年のイギリス、レディングフェスティバルで収録された映像。ライヴバンドとしての当時のCheap Trickの技量の高さが良くわかる、素晴らしいパフォーマンスです。場の空気を一瞬にして変えるような、リックの豪快なギター・サウンド。それを支えるアグレッシヴなトム、バーニーのリズム隊。楽器のテンションと同調し、静かに歌い上げるパートからシャウトまで使い分け、様々な表情を見せるロビンのヴォーカル。突っ走るパートと静かなパートの対比でアップダウンを作り、クライマックスへ向かうドラマティックなアレンジは、レコーディング・バージョンでは味わえない魅力を持っています。
その演出の核になっているのは、やはりリックの変幻自在のギター・ワーク。"I Want You To Want Me"のライヴ・バージョン同様、リックのギター・テクニックはもとより、アレンジ能力の高さが遺憾なく発揮されています。特に、この曲ではギターを弾かない"間"の生かし方が実に秀逸。以前、リックも好きな曲の1曲として挙げていたのも納得の傑作です。ライヴ・バージョンが収録されたオフィシャルのレコーディング音源が「Budokan 2」のみなのがちょっと残念です。
・
・
・
"On Top Of The World"
作詞/作曲:リック・ニールセン
プロデュース(オリジナル・スタジオ・バージョン):
トム・ウォーマン
- 収録アルバム -
Heaven Tonight(1978)
The Greatest Hits(1991)
Budokan 2
Sex,America,Cheap Trick(1996)
| 固定リンク
コメント